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冷たい曇り空

文章

低気圧に弱い。外からしとしとと音がすると、身体を起こす気力が無くなる。どんよりとした青い景色は、1日のエネルギーを消えかけのろうそくみたいにしてしまう。
まだ覚めない頭は、空気に押し付けられて重たくなる。まぶたはつめたくて、くっついている。
こんな日は家からでないで、布団にくるまっていたい。しとしとと落ちる音を音楽にしたい。


曇り空の中、ぼんやりとした目で、てきとうな服装の学生たちが、お昼ご飯のために外に出る風景、とても地方国立大学という雰囲気がある。寒いのに外の席でラーメンをすする男子学生、横には紅茶花伝のペットボトル。趣がある。晴れていては面白くない。天気が悪い冬の日ということが、学生たちの彼ららしさを際立たせている。なんとなく眠たげで、見本があるわけでもなく、誰の真似をしているわけでもないこの緩い雰囲気が、好きではないけれど、少しだけほっとする。自分もこの風景の一部なのだろうかと思うと、早く晴れて欲しくなるけれど。