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焼酎

金曜日、鹿児島でも雪が降りました。
南国のひとたちなので散らつく雪に興奮していました。

鹿児島、本格焼酎の鑑評会に行きました。
ちょっと今年のが見つからなかったので、去年のリンクを貼ってみます。
平成27酒造年度鹿児島県本格焼酎鑑評会表彰式


わたし一応農学部醸造やらを勉強しておりまして、鹿児島らしい専門講義をいくつか受けさせていただきました。
鹿児島といえば…
薩摩焼酎です。焼酎について勉強しました。ちなみに研究室では焼酎麹菌を扱ってます。


薩摩焼酎とは?
鹿児島で作られた本格焼酎に冠することができる名称です。ボルドーやスコッチといった(聞いたことあるでしょ)世界のお酒のように、WTO世界貿易機構によって地理的表示が認められています。ブランドみたいなものです。日本の焼酎は他に、熊本の球磨焼酎麦焼酎発祥の焼酎である長崎の壱岐焼酎が地理的表示のブランドを持っています。
この場所で作ったお酒!の品質を守るためには重要なのです。

そして薩摩焼酎といえば、芋焼酎。鹿児島は桜島のシラスに覆われた土地…昔からお米を作るのには向いていない土地でした。日本酒(清酒)作ろう!としてもお米は足りません。藩がお米はお酒作りに使わないでって言うくらいです。ちなみに人吉の球磨焼酎はお米が余るほどあったから発展したという話もあります。さつまいもなら鹿児島でもたくさん育てることができ、焼酎の原料になりました。

また、鹿児島で清酒よりも焼酎が飲まれているのも土地と風土が関係しています。昔からお酒作りは行われていましたが、清酒はどうしても美味しく作れない。鹿児島は南国、もろみの温度管理がとても難しかったのです。暑いといろんな微生物も混入しやすく、腐造が起こることもしばしば。お酒のもろみをそのまま絞って飲む、醸造酒の清酒はもろみが大事です。実際昔の文献によると、鹿児島で作られた清酒は美味しくなかったそうです。
一方焼酎はというと蒸留酒、もろみを蒸留させ、ほぼアルコールのみを取り出します。もろみの管理は清酒ほど難しくはありません。極論、蒸留しちゃうし…。焼酎を作る蔵がたくさんできました。
清酒を作る蔵はほぼ無くなっていました。

(ちなみに現在、濱田酒造さんの金山蔵では正宗という日本酒が作られています)
www.hamadasyuzou.co.jp




鑑評会では芋焼酎以外にも、米、黒糖、麦焼酎がありました。芋がメジャーですが。黒糖焼酎奄美群島でしか作ることができない焼酎なのでレアだと思ってます。

香りしか利いてないわたしの感想ですが、芋焼酎は芋らしい香りのものだけではありません。わりと美味しい焼酎の味が決まってきて、画一化されつつあるという話も聞きましたが、甘酒のような麹の香り、おかきのような香ばしい香り、だしのような香り、温泉のような香り、カラメル、せっけん様など銘柄で結構違ったりします。知覧醸造さんの知覧武家屋敷はぶどうのような香りがしました。芋はかなり多彩だと思います。

黒糖焼酎はわたしが苦手なのもありますが、焦げ、カラメル、ラム酒のような匂い。あと、草のような香りも特徴の1つです。たたみみたいな香りもします。

米焼酎はわかりやすい。日本酒に近いです。日本酒よりもすっきりした果物の香り、といったイメージでしょうか。ひとつ歯磨き粉!って思ったものがありました…笑。

麦焼酎はおそらくもっともクセが少ないでしょう。ウィスキーっぽいと感じるものもありますが、他の焼酎より香りが優しいと思いました。果物の香りもしましたが、ムギパフの香りが印象に残ってます。


そして今回1番になったのは芋焼酎 野海棠
www.imoshochu.com

だそうです。

(同じ銘柄でも造り手とかで香りと味と微妙に違ったりするみたいですが見てみてください)

焼酎は苦手な人もいるかと思いますが、いろんな違いとかを利いてみるのは楽しいと思います。香りから言葉を出してきて、表現するのは難しいけれど、人とわかり合うととても嬉しい。